理系革命!夢へと続く道!

ある一人の東工大生は、理系革命を起こしたいと思っている。

大学別・編入学試験の傾向と対策 Part3

大阪大学基礎工学部(化学応用科学科)

 募集人員は若干名です。

 ここは僕は落ちたので、傾向と対策といっても参考程度にしかならないかも

しれません。

 どの科目でも問題の難易度はかなり難しいです。出題傾向が変わることは

ありませんが、問題としてのレベルが高く、得点が難しいです。

 化学応用科学科では筆記試験は英語、数学、専門(物理・化学)です。

英語は毎年、和訳、長文、英訳の3問という同じような傾向ですが、

要求される語彙力や読解力がかなり高いです。並に英語が出来る程度では

通用しません。特に英訳が難しく、相当の練習をこなしていないと

太刀打ち出来ないです。

 数学は微積分、線形代数、確率の3問です。今年も例年と同様で、易しくは

ありませんが、数学をきっちり勉強している人はそれなりに解答できると

思います。

 専門(物理・化学)では、力学、熱力学、電磁気学、物理化学、無機・分析化学、

有機化学の6問です。化学応用科学科の場合、合成化学コースは物理2問、化学3問

を選択、化学工学コースは全体から5問選択できます。(僕は化学工学コースでした)

どの問題も一筋縄では解けません。特に物理化学の問題では全く見たことのない

問題が出題され、どう解けばいいのか確信が持てず、自分で仮定を立てて

解かざるを得ませんでした。物理の3問のほうが解きやすいです。

化学はあまり得点源と思わないほうがいいかもしれません。

 面接では志望動機などを聞かれましたが、上手く答えられず。また、自分で

分かっていましたが、英語がほとんど出来ていなかったことを指摘され、

困りました。

 合格発表は2日目の午後でした。自分で見に行きましたが、不合格に終わり、

相当悔しく、もう駄目だと思いました。敗因は英語が出来なさ過ぎたことだと

考えていますが、運もなかったのだと思います。しかしながら、ここの対策を

メインにしていたことが阪大工学部と東工大工学部の合格にもつながったので、

目指していたのは間違いではなかったかもしれません。

 

 

大学別・編入学試験の傾向と対策 Part2

大阪大学工学部(応用自然科学科)

 募集人員は若干名です。

 応用自然科学科の場合、受験科目は英語、数学、専門(物理or化学を選択)の

3科目です。僕は専門は物理を選択しました。(化学系の学生ですが、物理が

得意だったし、ここの化学は生物化学や高分子化学の暗記問題が多かったので

避けました)

 英語は阪大ということを考えれば易しめだと思います。毎年、長文問題・和訳・

英訳・語彙問題・正誤問題の大問5問が出題されるようです。

レベルは大学入試の標準レベルですが、工学部なので科学系の題材の英文が

出題されることが多いです。特別な対策をするよりも、基礎の定着を図ることを

目的に勉強を進めた方がいいかもしれません。

 数学は、2変数の微分積分微分方程式・ベクトル解析・複素解析の大問4問が

出題されました。近年の傾向として、線形代数と数列・漸化式がよく出題されて

いたので、意表を突かれた受験生が多かったようでした。数学は阪大らしい

重厚で高い計算力と理解力を要する問題でした。一部難易度の高い問題も

ありましたが、確実に解ける問題はあるので、そこから解いていけば

5割以上は得点できると思います。難易度は標準~やや難という感じでした。

 物理は、力学・熱力学・音と波動・電磁気学の大問4問が出題されました。

熱力学があまり見たことのない問題で苦労しましたが、その他は頻出問題

でした。個人的な感想ですが、物理は電磁気学が出来るかどうかが結構な

差になると思います。ガウスの法則、アンペールの法則、ファラデーの電磁誘導

の法則の理解は大きく得点に関わります。難易度は標準的でした。

 面接では志望動機をしっかり答えられれば大丈夫です。また、在学中のことで

アピール出来る事があればなお良いと思います。(僕は将棋部だったので、それに

ついて尋ねられましたが、謙遜してしまいあまりアピールはできませんでした)

 

阪大工学部は配点も公表しているのでぜひ募集要項を見てください。配点の中に

調査書も入っているので、在学中の成績が良ければ武器になると思います。

(ただ、成績が良いからといって油断することなく、また悪いからと悲観的に

ならないことが大事です。)

 

 

大学別・編入学試験の傾向と対策 Part1

 編入試験を4校受けて、過去問を解き本番の編入試験を受けてきた体験をもとにして

大学別の傾向と対策を書いていきます。

 

大阪市立大学理学部(化学科)

 ここは化学科のみの募集でした。定員は3名とありますが、実際にはもう少し

多く合格します。(7人程度)

 2時間の筆記試験(専門科目で、科学英語・物理化学・無機分析化学・有機化学

大問×4の構成)と、口頭試問(化学の基礎的な問題2問と最近の科学ニュースに

関して興味を持った事や他の大学受験状況などの試問)がありました。

 本命で受けた大学(東工大と阪大)と違い、受験人数が少なかったため、

試験の様子は小規模で和やかな雰囲気でした。

 過去問を見ていたときは、割と化学のマニアックな知識が問われる印象が

ありましたが、今年の問題は殆どが基礎~標準レベルの問題で、高専4年まで

あるいは大学1回生(教養課程)の化学を理解していれば解ける問題でした。

頻出問題として、イオン化エネルギーの傾向や電子軌道についての問題、

代表的な有機反応の生成物を問う問題、一次元井戸型ポテンシャル、

化学反応についての熱力学が出題されました。いずれも勉強していれば

確実に点が取れる問題でした。科学英語に関しては背景知識も必要で

簡単ではなかったですが、決して難解な構文の和訳などが

問われるわけではありませんでした。化学の基礎をどれだけ理解しているか

という観点で作成された試験という印象でした。

 口頭試問では化学平衡(ルシャトリエの原理)に関する問題と、化合物の沸点の

順序を説明する問題が出題されました。いずれも基礎的な問題でしたが、

先生方の前で緊張せず答えられるかということも大事ですので、話す練習

をした方が良いかもしれません。また、科学に関するニュースなどが

聞かれましたが、最近では例のSTAP細胞問題しか思い浮かばなかったので、

古いと思ったのですが福井謙一氏のフロンティア軌道理論のことを答えました。

他大学の受験状況は東工大工学部が本命であることも含めて正直に答えましたが、

答え方が合否に影響することはないと思います。