大学別・編入学試験の傾向と対策 Part2
・大阪大学工学部(応用自然科学科)
募集人員は若干名です。
応用自然科学科の場合、受験科目は英語、数学、専門(物理or化学を選択)の
3科目です。僕は専門は物理を選択しました。(化学系の学生ですが、物理が
得意だったし、ここの化学は生物化学や高分子化学の暗記問題が多かったので
避けました)
英語は阪大ということを考えれば易しめだと思います。毎年、長文問題・和訳・
英訳・語彙問題・正誤問題の大問5問が出題されるようです。
レベルは大学入試の標準レベルですが、工学部なので科学系の題材の英文が
出題されることが多いです。特別な対策をするよりも、基礎の定着を図ることを
目的に勉強を進めた方がいいかもしれません。
数学は、2変数の微分積分・微分方程式・ベクトル解析・複素解析の大問4問が
出題されました。近年の傾向として、線形代数と数列・漸化式がよく出題されて
いたので、意表を突かれた受験生が多かったようでした。数学は阪大らしい
重厚で高い計算力と理解力を要する問題でした。一部難易度の高い問題も
ありましたが、確実に解ける問題はあるので、そこから解いていけば
5割以上は得点できると思います。難易度は標準~やや難という感じでした。
物理は、力学・熱力学・音と波動・電磁気学の大問4問が出題されました。
熱力学があまり見たことのない問題で苦労しましたが、その他は頻出問題
でした。個人的な感想ですが、物理は電磁気学が出来るかどうかが結構な
差になると思います。ガウスの法則、アンペールの法則、ファラデーの電磁誘導
の法則の理解は大きく得点に関わります。難易度は標準的でした。
面接では志望動機をしっかり答えられれば大丈夫です。また、在学中のことで
アピール出来る事があればなお良いと思います。(僕は将棋部だったので、それに
ついて尋ねられましたが、謙遜してしまいあまりアピールはできませんでした)
阪大工学部は配点も公表しているのでぜひ募集要項を見てください。配点の中に
調査書も入っているので、在学中の成績が良ければ武器になると思います。
(ただ、成績が良いからといって油断することなく、また悪いからと悲観的に
ならないことが大事です。)