大学別・編入学試験の傾向と対策 Part4
・東京工業大学工学部(化学工学科応用化学コース)
募集人員は20人程度ですが、もう少し合格します。
とも同じ筆記試験を受けます。筆記試験は数学、物理、化学、英語の4科目です。
数学は例年どおり、微積と線形代数が中心です。今年は、条件付き極値問題、
二重積分(変数変換あり)、固有値問題、微分方程式でした。かなり難しく、完答は
厳しかったです。
物理は力学、電磁気学、熱力学の3問です。年度によっては熱力学ではなく
音や波動の範囲が出題されるかもしれませんので注意してください。
内容としては標準的で、決して難問というわけではありませんでした。
化学は大問6問ありますが、今年は無機化学の範囲が殆どで、物理化学1問、
有機化学1問でした。東工大の化学は難しいとよく言われますが、化学系学科の
人であれば十分解答できる内容だったと思います。ただ、その他の学科の人で
化学をあまり勉強していなかった人にとっては難しく感じると思います。
大問6問もあり、論述問題も結構あるので、90分の時間との勝負になると思います。
難しい問題は思い切って捨てることも必要になります。
英語は長文2問でしたが、その中に和訳、英訳、読解、語彙問題などがあり、
バランス型のオーソドックスな問題でした。長文の内容がやや難しいので、
簡単ではありませんが、速読、多読を中心とした勉強をするのが対策として
ベターだと思います。
面接では、志望動機、卒業研究の内容、将来の展望、科学のニュースなど
幅広く質問されました。緊張せず自分の思っていることを話せれば良いかと
思います。東工大はやはり理工系最高の大学ですので、理系の人間としての
意欲とか資質を重視している感じがしました。
かなり難関ですが、理数系全般に自信がある人は是非受けて欲しいと思います。